受験にも知育にも興味ない 東大卒ママの育児日記

受験にも知育にも興味ないズボラな東大卒の二児の母が、おすすめの育児書や絵本を紹介したり、教育についての思いをつらつらと語ります

【おすすめ絵本】 『しろいうさぎとくろいうさぎ』

しろいうさぎとくろいうさぎ

文・絵:ガース・ウィリアムズ  訳:まつおかきょうこ

出版社:福音館書店

 

 

個人的に一番好きなとっておきの絵本です。絵の美しさ,うさぎの可愛いらしさ,文章,ストーリー何度も読んでいろんな角度から味わいたい絵本

《概要》

しろいうさぎとくろいうさぎは二匹で楽しく暮らしています。ある日、いつものようにうまとびしたり、ひなぎくとびをしたり、かくれんぼをしたり、楽しく過ごしている最中、くろいうさぎだけが何か考え込んでいて元気がありません。しろいうさぎがどうしたの?と聞くと、やっとくろいうさぎは答えます。「いつも、いつまでも、きみといっしょにいられますように」そんなこと考えたことのなかったしろいうさぎはびっくり!でも、しろいうさぎだって気持ちは一緒なんです。

《おすすめタイプ》

絵を中心に楽しむなら3歳くらいから。読み聞かせで内容を楽しむには4、5歳くらい。自分で読めるようになってから読む本としてもおすすめです。

《おすすめポイント》

今までおすすめ絵本を紹介してきたのも30冊を超えました。紹介したものはどれも本当に大好きなものばかりなのですが,私が本当に一番大好きな絵本はどれかと言われれば、これです。

国学図書館協議会日本図書館協会はもちろん,いろんなところから選定図書として選ばれている定番中の定番です。今まで敢えて紹介してこなかったのは、母親になってから読み聞かせる、という観点から選んだのではなくて、本当に私が子供の頃に一番好きだった絵本だから。でも、やっぱりいいものはいいし、親になった目で読み返しても素敵だな、と思うので紹介することにしました。

何が大好きだったかって、とにかく絵です。もう二匹のうさぎが可愛いのなんのって、子供心にもそれが強く印象に残っています。ぬいぐるみや動物好きな子どもであれば、それだけでとっかかりには十分なのではないでしょうか。目をまん丸くした時の表情、くろいうさぎの考え込んでいる様子、二匹で楽しく遊んでいる姿。うさぎのふわふわした毛、淡い色調で描かれた森や原っぱ、遠景と近景、可愛らしさとリアリティが絶妙にミックスされていて、どのページを切り取っても素晴らしいの一言。

どうしてこの絵がこんなに好きなのかは分かりません。小さい頃一番大好きだったこの絵本の絵を描いていたガース・ウィリアムズが、私の読書好きの大元となったローラ・インガルス・ワイルダーの『大草原の小さな家』(福音館文庫版)の挿絵を描いていたのだ、と知ったのはずっと後のことです。もちろん、ワイルダーの文章と恩地三保子さんの翻訳が素晴らしかったから夢中になって読んだのだけれど、潜在的にガース・ウィリアムズの挿絵も影響していたのかな、なんて思いました。

個人的に絵のことばかりになりましたが、もちろん、文章もお話もとても良いのです。大人になってから読んでみると、全てのセリフに「くろいうさぎはいいました」とか「しろいうさぎはききました」といった文章がついていて、小さな子どもにも分かりやすい、ゆるやかなテンポで話が進んでいくのも良いなあ、と気づきました。

少しまどろっこしいくらいですが、いつもの遊びと暮らしを一つ一つなぞりながら、そのたびに考え込んでしまうくろいうさぎの様子が、子どもの心に少しずつ刻まれていくんですよね。いつもの暮らしがとても充実して楽しければ楽しいほど、「ずっとこのままいれるんだろうか」「この幸せを失いたくない」と不安になってしまう、そんな複雑な心理も実によく表しているなあ、と感心してしまいます。

ひなぎくとび」「クローバーくぐり」「きんぽうけ」「どんぐりさがし」といった言葉、「あさのひかりのなかへ、とびだしていきました」「しろいうさぎは、やわらかなしろいてをさしのべました」といった少し古風な美しい言い回しも素敵です。

それから、今になって読んでみると、「けっこんしてしあわせにくらしました」というおとぎ話の典型的要素に、ジェンダー色が全く感じられないのも魅力のひとつだと思います。日本語訳だと、どうしても一人称の関係から」くろいうさぎ=僕=男の子」「しろいうさぎ=わたし=女の子」という図式が透けて見えますが、元々の英語「I」だけだったら、どちらがオスとかメスとか、全く分からないですよね。結婚しても二匹は一緒にたんぽぽを食べたり、ひなぎくとびをしたりして楽しく暮らすだけ。そこに妙なジェンダー的役割分担は介在しません。大好きなパートナーと一緒にいつまでもいたい、その気持ちがあるだけ。そのシンプルさが、実はとても貴重だな、と思うのです。

「マイクラってなに?」「教育にいいゲームって本当?」の親からの疑問に答える、ゲームオンチの母親でも分かる初心者向けの「Minecraft(マインクラフト)」の解説・まとめ記事 その③

ゲームオンチの母親でも分かるマイクラ初心者向け解説記事の第3回です。

前回の記事で、マイクラが教育にいい理由を紹介しましたが、イクラはすでに教育現場でも積極的に取り入れられているんです。今回の記事では、

の3つに分けて、その活用例をご紹介していきたいと思います。

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  • 教育版マインクラフトってなに?

2016年に「教育版マインクラフト」が登場し、マイクロソフトが定めた教育機関で利用が可能になりました。そして、今年2021年からは、ライセンス範囲が大幅に拡大され、学習塾やクラブ活動、ホームスクールなどでも利用可能になったんです。

文科省総務省経産省が協賛する「小学校を中心としたプログラミング教育ポータルサイト」でも、教材として掲載されいています。(こちら

教育版マインクラフトの効果や実践例などについては、第一回目の記事で紹介しました、プログラミング教室検索サイト「コエテコ」さんの連載記事がとても分かりやすいです(こちら

日本マイクロソフト社のティーチャーエンゲージメントチームのマネージャーである原田さんへのインタビューをまとめています。(ティーチャーエンゲージメントチームとは、「学校の先生と一緒にテクノロジーを活用した授業をつくっていく」ことを目的としたチームだそうです)

また、マイクロソフト社のH Pでも、学校での教育版マインクラフトの活用例が掲載されていますので、こちらも参考になります。イクラを使って昔話の再現動画を作成する、世界遺産を作る、など、見ているだけで面白そうな授業案が公開されています。

日本での教育版マイクラ活用例で注目を浴びたのが、立命館小学校の正頭英和教諭です。英語の授業で、マインクラフトで生徒たちの地元である京都の世界遺産を創り紹介する、というプログラムを実践し、教育界のノーベル賞と言われる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に日本人でただ一人ノミネートされ、話題となりました。(立命館小学校のHPはこちら

「グローバル・ティーチャー賞」は、イギリスの財団が主催している、教育に大きく貢献した教師を表彰する世界的な賞です。若干、38歳の、留学経験もない日本育ちの教師が、日本人で初めての国際的な賞を受賞したのです。

受賞後、正頭教諭のインタビュー記事などが数多く公開されていますが、インタビューの中で、正頭教諭は「子どもたちの3分の2がすでにマインクラフトをやっていた」「夏休み返上で頑張って覚えようと思ったけれど、無理なので諦めて、自分が教えるのではなく、子どもたち同士で教え合ってもらうことにした」と語っていたのが印象的でした。(こちら)マイクラがいかに子どもに人気があり浸透しているか、子どもの興味や自主性を生かしたことが発展的な授業に繋がったということをよく示しているな、と思います。

正頭教諭のインタビュー記事では、他に、ヤフーニュースにも掲載された以下の記事もとても面白かったので、「ゲームが教育にいいなんて本当!?」と半信半疑な親御さんは、是非、こちらもお読みください。

「ゲームが悪は親世代の価値観 ゲームも勉強」世界トップ10に選ばれた立命館小の正頭英和教諭が語る

グローバル・ティーチャー賞は教育者に対する賞ですが、子供向けの教育版マインクラフトの作品コンテストもあります。その名も「Minecraftカップ」。毎年テーマに沿った作品を18歳以下の子供が個人で作成し応募します。2020年のテーマは「未来の学校」で、地形を生かし自然と共生するような洞窟の学校をデザインした小学校5年生の作品が大賞を受賞しました。コロナ禍の2020年には、プレゼンも全てオンラインで行われたようです。こちらのベネッセさんの記事が、受賞作品の紹介が掲載されていて面白いです。

中学生や高校生になると、ゲームやプログラミングが得意な子が多そうですが、小学生部門の受賞者は、「将来の夢はサッカー選手」「将来の夢はパン屋さんかおもちゃ屋さん」「ボーイスカウトの経験から、将来は自衛隊海上保安庁など人を守る仕事に興味を持っている」など、様々。マイクラがゲームやプログラミングの勉強道具ではなく、子どもたちの自由な発想と創造力をかたちにするためのツールとして機能している、ということがよく分かるなあ、と思いました。

このMinecraftカップ」は、「教育版マインクラフト」が対象なので、今までは学校を通じてのエントリーが中心でしたが、冒頭でご紹介したように、2021年からは「教育版マインクラフト」のライセンスが大幅に拡大されます。アフタースクールやクラブ活動など学校以外の教育現場を通じて、子どもたちの豊かな創造力を発揮する機会が増えるのはとても楽しみですね!

 

 

 

 

 

 

【おすすめ絵本】 『3びきのかわいいオオカミ』

3びきのかわいいオオカミ』

文:ユージーン・トリビザス  絵:ヘレン・オクセンバリー

訳:こだま ともこ 出版社:冨山房

 

 

小さい子供でもパロディ」がもつ面白さを実感できる新しい名作です。

《概要》

3びきのかわいいオオカミは、お母さんに言われて家を建てます。3びきで協力して、頑丈なレンガのお家を建てれば、わるいおおブタだって怖くない!ほら、わるいおおブタが息を吹きかけてもびくともしません、、、ところが!わるいおおブタはなんと、ハンマーを持ってきてレンガの家をめちゃくちゃに壊してしまいます!コンクリートの家を建てても電気ドリルで、鉄筋コンクリートの頑丈な家を建ててもダイナマイトで壊されてしまいます。どうしたらいいんだろう?オオカミたちは、全然違うものでお家を建てることにしました。そしたらあら不思議、こわーいおおブタが、、、

《おすすめタイプ》

 「3びきのこぶた」の筋を理解している子。5歳くらいから。動物がたくさん出てくるので動物好きな子にも。派手なドリルやダイナマイトなんかも出てくるので、ゲームや戦隊好きな男の子も楽しめます。

《おすすめポイント》

これも、子どもが「学校で読んで面白かったから」と紹介してくれた本です。全国学図書館協議会日本図書館協会の選定図書に選ばれていますが、日本の初版は1994年ですので、ママ達が子どもの頃にはまだあまり知られていなかった絵本ですね。

概要を読んでお気づきの通り、これはズバリ、有名な『3びきのこぶた』のパロディです。『3びきのこぶた』は、保育園や幼稚園でも劇やペープサートで何かと取り上げられるので、子どもたちには絶対お馴染みのストーリー。この絵本のすごいところは、その小さい子供がよく知っている物語に目をつけて、「パロディのもつ面白さ」を体験できるようになっていることだと思います。

のっけから、かわいいオオカミがこわいブタに気をつけなきゃ、なんて、「あれ!逆じゃない!?」と、おかしな感じ。そして、オオカミたちはこぶたと違って最初から頑丈なレンガのお家を作り始める。「それじゃブタが来ても家が壊れないよ、どうするんだろう?」と読んでもらう子どもたちも興味津々。

で、そこで、まさかのブタがハンマーでレンガの家をぶっ壊してしまうシーン!これは、読んでいるママも衝撃的でした(笑)もうここで子どもたちは大ウケ。そこだけ取り出したら笑えないと言うか、怖がってしまいそうなシーンですが、なぜこんなにウケるかと言えば、それは、子ども達の頭の中に『3びきのこぶた』の「レンガのおうちは大丈夫」という筋が刻み込まれているから。その筋通りにいかない!という意外さ=「パロディの面白さ」があるからこその面白さなわけです。

その後も、これでもかと頑丈な家を建てるオオカミくん達に対し、ブタが取り出すのは電気ドリルにダイナマイト。とにかくこのブタが「極悪」なんです。もうね、出てきた瞬間から面構えがワルイワルイ。絵本史上稀にみる極悪ブタだと思います(笑)それがまた、『3びきのこぶた』との対比で余計に笑えるんですけど。

最後は「頑丈な家を建てる」方向に頑張るのではなく、発想の転換をする!と言うのも面白いところです。ここでも『3びきのこぶた』の常識を覆すわけですよね。で、極悪のブタが、お花の家の香りと美しさに急に可愛くなって踊り出す、というチグハグさも笑えます。

とにかく、これを初めて寝る前に読んだ時には子ども達が笑って興奮し過ぎてしまい、『ブタヤマさんたらブタヤマさん』以来の「寝る前に読んではいけない本」に認定されました。でも、子どもがそれだけ笑ってしまうのは、なんといってもそこに「パロディの面白さ」があるからで、そこは「広がり」がある重要な部分だと思います。

何度も言うように、『3びきのこぶた』のストーリーがポイントなので、子どもがそれを余り意識していないようだったら、「あれ、オオカミがブタを怖がってるなんて反対だね」とか「レンガのお家だったら壊れないはずだよね」とか、読みながらママが言ってあげてはどうでしょうか。読んでもらう子どもたちの面白さが増すと思いますよ。

【おすすめ絵本】 『数ってどこまでかぞえられる?グーグルのもとになったことば』

数ってどこまでかぞえられる?グーグルのもとになったことば』

作:ロバート・E・ウェルズ 訳:せなあいこ 出版社:評論社

 

 

《概要》

1本のバナナから始まって、1に0をひとつつけたら10になる。バナナが100本、ワシが100羽、100匹のペンギンがそれぞれ10個のアイスを持っていたらどう?天文学的数字の「グーゴル」に届くまで、ユニークで自由な想像力を楽しみながら、10進法と大きな数のイメージが学べます。

《おすすめタイプ》

内容は少し難しいので最低でも5歳くらいから。数に興味を持ち始めたり、算数を習い始めた頃に読むのがおすすめ

《おすすめポイント》

理系脳、文系脳、というのが科学的にどこまで証明できるものなのか、専門的な知識は全くないのですが、とにかく私は骨の髄まで文系タイプを自認してます。小学校の頃から算数が苦手でした。(よく、「東大だから数学できるんでしょ」と言われるのですが、高校1年の頃から私立文系と固く心に決め、東大には後期試験一本で臨んだ私は、当時のセンター試験ですら数学を受験しておりません)

だから、理系に憧れがあって、宇宙人な理系男子を四苦八苦で子育てする!という事態を、密かに恐れながらも楽しみにしてたりしたのですが、、、蓋を開けたら、上の娘も下の息子も、幼児期からしてバリバリの文系タイプ。なので、二人とも言葉や文字の習得には全く苦労しないし、コミュニケーションもすごく取りやすいので、まあ、母的には想定内、というか、楽っちゃ楽なんですけど(笑)旦那も超文系なので、やっぱり遺伝的なものは大きいのかなあ、と思いつつ、せめて絵本で算数の楽しさに近づけるものがないかなあ、と探して見つけたのがこれ。

1本のバナナから始まって、それに0がひとつずつ増えたら一体どうなる?100羽のペンギンが10個ずつアイスクリームを持っていたら?1000個ずつマシュマロを入れたバスケットが100あったら?恐竜の時代は6500万年前、太陽の年は50億年、太陽から一番近い星までの距離は40兆キロ。ゼロが100個ついた天文学的数字「グーゴル」まで、子どもが喜びそうな自由なイメージと、恐竜や天体などの科学的知識を交えながら辿っていけます。

子どもたちは、大体5、6歳くらいから「大きな数」に興味を持ち始めて「いちまんおく」とか「いちおくまん」とか言い始めるのもこの時期のあるあるですよね。子どもだけでなく、大人でもお金以外で100万とか1億とかの大きな数字をイメージするのって、かなり難しいことです。有名な「Google」が「グーゴル」からきているなんてことも、私は全然知りませんでした。

大人でも「なるほどー」と思いながら、子どもと一緒に読み進めていくのがとても楽しい本です。最近では、大きい数字だけでなく「Google」の方を小耳に挟んで、そちらから興味を持つ子どもも多いかもしれませんね。

「マイクラってなに?」「教育にいいゲームって本当?」の親からの疑問に答える、ゲームオンチの母でも分かる初心者向けの「Minecraft(マインクラフト)の解説・まとめ記事 その②

前回の記事で、マイクラで色々な遊び方ができるのは分かった。でも、それだと他のゲームやブロック遊びをさせていてもあまり変わらないのでは?ここまで話題になっている理由がいまいち分からない、と思ったお母さんも多いと思います。

イクラはとても自由度が高いゲームなので、主な遊び方を知っただけでは本当の魅力は分かりません。ここからは、さらに突っ込んで、イクラの面白さと魅力を、なぜ子供の教育に良いのか?という点からご説明します。

また、いざマイクラを購入するのにいろんなバージョンがあって何を買えば良いか分からない、という方のために、ゲームは何を選べば良いか、についてもご説明します!

 

Minecraft

 

  • イクラのここが面白い、子供の教育におすすめな理由

ポイントは以下の5つです。

1.クラフトの自由度が高く、楽しみながら知識を習得し創造性が発揮できる

2.ロボット制作やプログラミングの仕組みが学べる

3.クロスプレイで友達と遊んだりコミュニケーションできる

⒋拡張することで、遊び方が無限大に広がる

⒌ 情報収集力がつく

以下、順番に説明していきましょう。

1.クラフトの自由度が高く、楽しみながら知識を習得し創造性が発揮できる

とにかく、クラフトの自由度が高いので、子供の興味に合わせて色々な遊び方ができ、創造性を発揮できる余地がたくさんあります。クラフトできる、というと、一昨年度大ブームとなった「あつまれ!どうぶつの森」(略して「あつ森」)を思い浮かべる方も多いかもしれません。あつ森でも、自分で集めたものを「DIY」で加工したり、家を建てたりすることができました。ただ、あつ森のクラフトがワンパターンの「組み合わせ」なのに対し、マイクラのクラフトは資材の種類や並べ方まで本当に多種多様です

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採掘して資源を集めるところからやらなくてはならないし、その為の道具作りもやらなくてはいけません。装備も一から自分で作るのはもちろん、「エンチャント」と呼ばれる装備の能力強化みたいな機能もあって、材料や鉱物の種類や属性についての知識も必要になってきます。食べ物も、家畜を飼い慣らして柵を作って繁殖させる、野菜を植えて畑を作って収穫する、など色々工夫の余地があります。

建築物についても、ブロックを組み立てる要領で小さな子供でも簡単にできますが、床や壁の資材を変えたり、天井や床をガラス張りにしてみたり、ツリーハウスやお城のようにしたり、家具を作ってその配置を工夫してみたり、リアルなブロックでは中々難しいことも、ゲーム内ではできるようになっています。

工作が好きな子、動物が好きな子、ブロックが好きな子、お料理に興味がある子、インテリアに興味がある子、、、子供の趣味や興味に合わせて色々な楽しみ方ができるのが、マイクラの最大の魅力なのです。

 

2.ロボット制作やプログラミングの仕組みが学べる

さらに、マイクラのクラフトのレベルはどんどん上げていくことができます。レッドストーンやコマンドブロックといった一種の「装置」「回路」が用意されていて、それを組み合わせることで複雑な装置や仕組みをつくることができます。

例えば、野菜を自動で収穫する機械、侵入者が来るとレーザーが出るトラップ、入れておいたものがくじ引き形式で取り出せるガチャガチャなど、子供が大喜びしそうな装置もつくることができます。これはまさにバーチャルでの「ロボットづくり」です。ロボット制作を実際に家でやるには、材料集めが大変ですが、マイクラならば、「この回路とこの回路を繋いでここに出力する」といった、ロボット制作の概念が手軽に学べます。

装置をつくることでプログラミングの考え方は身につけられますが、マイクラは元々PCで普及したゲームなので、もっとダイレクトにプログラミングを使うこともできます。要は、色々なコマンドを入力して、テレポートしたり、攻撃したり、アイテムを出したりすることが可能なのです。これはPC版はもちろん、switch版など家庭用ゲームでも使うことができます。決まったコマンドの入力に対して、決まった効果が出力される、というプログラミングの基本が体験できます。

3.クロスプレイで友達と遊んだりコミュニケーションできる

イクラで面白いものを作ったら、誰かに見せたい、共有したい!となるのは当たり前のことですよね。先ほどご紹介した「あつ森」が大人気になったのも、友達の島を訪れて一緒に遊んだりするクロスプレイができる、というのが理由の一つでした。

イクラでもクロスプレイが可能で、フレンド申請した相手とお互いのワールドを訪問して遊ぶことが可能です。敵を倒したり冒険したり、を友達と一緒にやるのも楽しいし、かくれんぼや鬼ごっこなどをすることもできます。もちろん、チャット機能も使うことができますので、コロナ禍で対面して遊び辛い場合や、遠方の友達などの場合にも良いですね。

 

⒋拡張することで、遊び方が無限大に広がる

もうこれだけでお腹いっぱい、というお母さんも多いかもしれませんが(笑)、マイクラはさらに色々な方法で機能を拡張することができます。例えば恐竜時代やディズニーランドのような新しいワールドを追加したり、スキンというキャラクターの外見を人気アニメ「鬼滅の刃」の登場人物に変更したり。建築物も、機能を追加すると、もう建築の専門家がつくるような複雑なデザインの建物やインテリアをつくることができます。

これらの機能は、本当に多種多様ですし、特にswitchのような家庭用ゲーム版では、有料になっているものも多いので、上級者向けですが。PC版では、modと呼ばれる新たなプログラムを追加することで、さらに色々な機能を追加することができます。

もうこうなってくると、遊び方は本当に無限大です。マイクラを使って、自分でアニメや動画、ゲームまで作れてしまいます。前の記事で、マイクラ関連のYouTube番組を紹介しましたが、人気の「まいぜんシスターズ」は、マイクラのゲームを進行するのではなく、マイクラを使ってストーリーのある動画を作ったり、ゲームをやったりするのがメインです。他にもこういうYouTube番組は数多くあります。「マイクラを使ってこんなことまでできるんだ!」と子供の自由な想像力や発想力のきっかけになると思います。

 

⒌ 情報収集力がつく

そして、これだけ無限大に遊び方があるのにも関わらず、初めの記事でお伝えしたように、イクラには公式の説明書やチュートリアルが一切ありません。ということは、クラフトの方法からコマンドの入力方法なども、全て、自分で情報を集めなければならないのです。ネットにはそれこそ初心者には何が何やら、、、というくらいたくさんの情報が掲載されていますが、それらは全て断片的な情報です。攻略本的な書籍もたくさん出版されていますし、YouTubeの動画もたくさんあります。

 

ネットの細切れ情報、友達からの口コミ、書籍の内容、、、マイクラを楽しみたいと思ったら、そういった情報を全て自分で集めてきて駆使する必要があります。まさに、これは現代に必要とされる情報収集力です。王道のマニュアル一つさえあれば済む訳ではありません。もちろん、子供だけで情報収集する力には限りがありますので、親も助けてあげなければいけませんが、子供が一度自分で興味を持てば、驚くほどいろんなところから情報を集めてくるものです。現代に必要な情報収集力が鍛えられる、というのも、マイクラの大きな教育効果だと私は思っています。

 

  • ゲームは何を選べばいい?PC?ゲーム機?

イクラは元々PCのゲームでブームに火がついて、他のゲーム機にも普及していきました。その過程でいろんなバージョンがあるので、何を選べばいいの?と悩んでしまう親も少なくありません。

私のおすすめとしては、小学校低学年以下のお子さんが始めるのならばニンテンドーSWITCH版で導入し、興味を持って深めたい、とか、プログラミングの勉強に使いたい、ということであれば、ある程度操作に慣れてからPC版を購入する、というのがベストかな、と思います。

 

 

家庭用ゲーム機では、PlayStationXbox などでもそれぞれソフトがありますが、2021年現時点で日本の小学生に最も普及しているのはニンテンドーswitchでしょう。なんといっても、家庭用ゲーム機の良いところはコントローラーの操作がしやすいところ。操作で躓いてしまうと、ゲームが楽しくなってくる前に飽きてしまうので、まずは導入としてはこちらが良いかな、と思います。お友達とも遊びやすい、というのも重要なポイントですね。

色々情報収集して機能を拡張したい!とか、キーボード操作やプログラミングに慣れて欲しい!という場合には、PC版を追加購入するのがおすすめ。現時点(2021年6月)では、JAVA版と統合版がありますが、modなどの機能追加をメインで考えるならJAVA版、他のゲーム機とのクロスプレイをメインで考えるなら統合版、と、用途が異なりますのでご注意ください。

詳しくはこちらの記事を参照

 電撃オンライン 【今さら聞けないマインクラフト】JAVA版と統合版ってなに違いは?

 (2021年1月16日) 

 

次回は、マイクラが教育現場でも使われている、という例を、最近話題のニュースやブログ記事を紹介しながら解説したいと思います。お楽しみにー

 

「マイクラってなに?」「教育にいいゲームって本当?」の親からの疑問に答える、ゲームオンチの母でも分かる初心者向けの「Minecraft(マインクラフト)の解説・まとめ記事 その①

2011年に発売されて以来、世界中で爆発的に広がり、まだまだ人気の落ちないゲーム、マインクラフト、通称マイクラ。最近では、「マイクラでプログラミングが学べるらしい」「教育現場でも取り入れられているらしい」と、ゲームに対して懐疑的な親の間でも関心が高まっています。

しかし、このゲーム、自由度がとても高い代わりに、ゲームの公式な説明書やチュートリアルが一切ありません。ネット記事やYouTubeで検索しても、関連したものは星の数ほど出てきますが、ゲームをやったことのない親が見ても、いまいち全体像が分からず、掴みどころがない。私も始めるまでにさんざん検索してみましたが、ゲームオンチの母親でも分かるように説明している記事は殆どありません。

それじゃ、自分で作ろう!と、自分の頭の整理も兼ねて、「母でも分かるマイクラ初心者向け解説」を書いてみることにしました。

 

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  • イクラってなに?初心者にも分かるよう解説

イクラが教育にも良い、と聞いて、興味はあるけど、一体、何なのか、どんなゲームなのか分からない。そう言うママさんは非常に多いと思います。

イクラの遊び方には、ズバリ、大きく分けて2つの遊び方があります。それは

1.冒険

2.クラフト

です。まずは、この2点から解説します。

1.冒険

イクラの基本ラインです。山林、海、村、雪原、とにかく広い広い多様なワールドが広がっています。武器や食料を手に入れたり、敵が出てきて倒したりしながら、冒険を続けていきます。

進んでいくごとに、敵が強くなるので、装備を強化したする、ゾンビが襲撃してきたり、最後には「エンダードラゴン」という最強の敵を倒す、といったイベントも準備されています。

「マイン」=「採掘」と言う言葉通り、冒険は洞窟や廃坑まで地下世界に広げていくことが可能ですし、海底遺跡や海底神殿、特殊なアイテムを揃えることで「ネザー」「ジ・エンド」と名付けられた一種の異世界にも行くことができます。

 

2.クラフト

「冒険」という遊び方だけ聞くと、普通のゲームと何が違うの?と思いますよね。そうです、2点目の「クラフト」こそが、これぞマイクラ、という最も面白いところ

プレイヤーは、装備や食料、寝床から家まで、自分でつくる必要があります。それも、ただ加工したり、料理したりするだけではありません。材料を、それこそ名前の由来である「マイン」=「採掘」するところから始め、多種多様な材料を組み合わせて道具を作ったり、野菜を育てたり、家畜を育ててミルクや卵を集めたり、そんなレベルから多種多様なものをつくることができるのです。

つまり、子供がゲーム空間で「工作」や「おままごと」的な遊びができるわけです。また、ブロックを組み立てて、自由に建築物をつくることができるので、ブロック遊び的な要素も十分に楽しめます。

 

この2つの主な遊び方を頭に入れておくと、マイクラが理解しやすくなります。この遊び方はきっちり分かれていてどちらか一方を選ぶ、と言う種類のものではありません。冒険を進めていきながらクラフトを楽しむ、と言うのがマイクラの基本的な遊び方なのです。

 

ただ、子供の趣向やタイプに合わせて、ゲームの「モード」設定を変更することにより、どちらか一方の要素を強くして遊び方を工夫することはできます。


デフォルトの「サバイバル」モードは、初期の持ち物が制限されていて一から自給自足をしなければならないし、敵も多く出てきて、体力がなくなれば死んでしまいます。一方、「クリエイティブ」モードを選択すると、クラフトを楽しめるように、材料は殆どなんでも揃っていて、敵も出てきません。動物を育てたり、家を作ったりして遊びたい小さな子供には、初めから「クリエイティブ」モードにするのがおすすめです。

  •  マイクラについての保護者向けおすすめブログ、ネット記事

イクラの保護者向けの記事としては、プログラミングスクール「コエテコ」さんの連載記事が最も整理されていて、読みやすいのでこちらもぜひ合わせてご覧ください。

ママ・パパおすすめ!「マイクラとは?」がざっくりわかる/これでバッチリ!基本編

 

他にも、親から見たマイクラ、ゲーム音痴の母親でも分かりそうなマイクラ、という観点から分かりやすい記事をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

1.朝日新聞デジタル 

子どもたちの創造性を培う「マインクラフト」の魅力

2.ブログ「しょうラヂオ」 

Minecraft(マインクラフト)が子どもの教育におすすめな8つの理由!親子でハマり中/マイクラ 

3.ベネッセ教育情報サイト 

マイクラで子どもの能力が伸びるのはなぜ?Minecraftカップ2020全国大会の審査員に聞いてみた

また、文章だけではよく分からない、、、と言う方も多いと思いますので、子供に人気のYouTube番組を観てイメージを掴むのもおすすめです!特に、人気のあるものを下にご紹介してますので、お子さんと一緒に楽しみながら観てみてくださいね。

1.ヒカキンのマイクラPC実況【ヒカクラ 】

 ベタですが、超有名ヒカキンのゲーム実況は、「ヒカクラ」とシリーズ化されているほど人気があります。ヒカキンのゲーム実況は初心者向けなので、ヒカキンのコミカルな解説で子供の導入にはぴったりです。

まいぜんシスターズ

  マイクラYouTubeと言えばこれ!マイクラで作った「マイッキー」や「ゼンイチ」などのキャラクターが色々な企画をする動画です。今や、書籍やキャラクター商品まで売られ、慈善団体にも寄付を行なっているほどの人気クリエイター。イクラってこんなことまでできるの?と世界が広がります。

よゐこのマイクラでサバイバル生活 

 お笑いコンビのよゐこが、人気テレビ番組のサバイバル生活をマイクラで再現。トークが面白いですし、殆どマイクラのことを知らない二人が試行錯誤しながら進めていくので、初心者にも分かりやすい。

イクラで色々な遊び方ができるのは分かったけれど、それだと他のゲームやブロック遊びをさせていてもあまり変わらないのでは?ここまで話題になっている理由がいまいち分からない、と思ったお母さんも多いのでは?マイクラの魅力は基本的な遊び方だけでは伝わりません。次回の記事では、さらに突っ込んで、マイクラの面白さと魅力を、なぜ子供の教育に良いのか?という点から説明します!!

【おすすめ絵本】 『ねこざかな』

ねこざかな

作・絵: わたなべ ゆういち 出版社:フレーベル

 

絵も歌も言葉もお話も、子どもの心からの「楽しい」が詰まった、ナンセンス絵本の傑作。

 

 

《概要》

ある日、食いしん坊の猫が大きな魚を釣り上げた。猫が魚を食べようとしたら、反対に大きな魚は猫をパクリと飲み込んでしまいます。お互いに「けしからん!」と喧嘩していた猫と魚は、いつの間にか魚が猫を口に入れたまま「ねこざかな」として遊び始めます。

《おすすめタイプ》

ストーリーを理解しなくても2歳くらいから楽しめます。長いストーリーや絵本が苦手な子にもおすすめ。

《おすすめポイント》

長新太さんの『ブタヤマさんたらブタヤマさん』の記事でも紹介したように、子どもは、大人からすると「何それ!」というようなナンセンスやシュールさが大好物だったりします。

猫が魚を飲み込んで合体して「ねこざかな」。もういきなり、「何じゃそりゃ」という感じですが、この絵本も、母親の思惑はお構いなく、子どもが選んで借りてきて、すっかりお気に入りになってしまった絵本の一つです。なんと、ミュンヘン国際児童図書展優秀絵本やボローニャ国際児童図書展グラフィック賞など、数々の賞を受賞した名作だった、なんて知ったのは後から。シリーズでいくつも作品があって、どれも最強にくだらないのですが(笑)、少しでも物語性があったりためになる絵本を、、、などという密かな親の野望をものともせず、とにかくうちの子どもたちは喜んで読んでいました。

 

ストーリーはあってないような感じですが、とにかく発想が面白い。ユーモラスでカラフルな絵や、歌や言葉遊びなど、子どもが素直に楽しめる要素がいっぱい詰まっています。この作品には出てきませんが、『ねこざかなのおしっこ』とか『そらとぶねこざかな』とか、子どもたちが大好きな「下ネタ」も出てきたりします(笑)

 『ブタヤマさんたらブタヤマさん』の記事でも書きましたが、大人の常識には包容しきれないこのナンセンスとシュールさ。その自由奔放さが、子どもの想像力と創造力の要なんですよねえ。子どもってほんと、親の予想の斜め上を行く回答や反応を示したりしますが、そこでイライラしてはいかんのです。だって、大人の想定内で行動する子どもなんて、本当は気持ち悪いんですもの。そうやって、母は自分に言い聞かせながら、内心「なんじゃそりゃ」と思いつつ、今日もナンセンス絵本を読むのでした。