受験にも知育にも興味ない 東大卒ママの育児日記

受験にも知育にも興味ないズボラな東大卒の二児の母が、おすすめの育児書や絵本を紹介したり、教育についての思いをつらつらと語ります

【育児本】 『「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』 その2

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前回の記事からの続きです。この本を読んで参考にしたい、と思ったこと。

  1. 母親が自ら勉強する、勉強することを楽しむ、自分も一緒にやる
  2. 子供はとにかくほめてほめてほめ倒す
  3. 人と比べない
  4. 叱る・怒るときは事前にシミュレーション
  5. 朝は絶対に怒らない
  6. 兄弟は公平にする
  7. 日本語の力を大事にする、早期の英語教育は必要ない
  8. 幼少期の勉強は「先取り」、成功体験を積んでやる気にさせる
  9. 無理に学校に行かせない
  10. 受験はルールを理解してテクニックを磨く

母親が自ら勉強する、勉強することを楽しむ、自分も一緒にやる

一番良いな、と思ったのがこれです。お母さんが学ぶ姿勢を子供に見せる、習い事や勉強も一緒に楽しむ。子供が自然と勉強や習い事を努力するようになるには、これはとても大事なことだと思います。《自分の読書は家事よりも優先させる》《(子育てについて)読書から学んで自分でハウツーをつくる》と、母親自らが積極的に学ぶ姿勢は、子供の目にも焼きついているはず。

《習い事は親も一緒に始める》というのもそう。「家では親が教える」という「スズキ・メソード」に共感し、長男がバイオリンを始めるときに一緒に習い始め《あっという間においていかれましたが、私も汗びっしょりになりながら発表会にも出ました》なんて、そうそう真似できることではないですが、この姿勢と情熱はやっぱり見習いたいな、と素直に思いました。水泳についても、自分がカナヅチだったので結婚してから一念発起してスイミング教室に通い、《特に水泳は習っている子と習っていないこの差が大きい種目ですから、本当におすすめ》《プロに習うことが大事》という自分の体験を元にしていて、いいなあ、と思いました。

私が育児の参考にさせてもらっている方に、小児科医の高橋孝雄先生がいて、この方がAERAの対談記事で、スポーツや習い事は楽しみとしてやればよいし、親が果たせなかった夢なら「子どもにさせずに、今からでも遅くないですからご自分でやってみてください」と言っていて、良い言葉だなあ、と印象に残っています。自分がやって良かったことや好きなことを子どもにおすすめするのは良い。押し付けはよくないですが、自分が好きなことは子どもに限らず人に伝えたいしおすすめして、共感してもらいたいものですよね。でも、自分が本当は興味もないし、やったこともないのに、子どもにだけ「やれ」というのは、確かに説得力が無いだろうなあ、と思います。

子供はとにかくほめてほめてほめ倒す

これも大賛成。私は親が子供にしてあげられる最重要なことは「自己肯定感を満たす」ことなんじゃないかと思っていて、そのためには、まず一番身近な親から褒められるのが大事だと思います。これについてはまた他の記事で詳しく書きたいと思いますが、ただ褒めるだけでなく、「佐藤ママ」の《「あのときもそうだったけど本当にすごいね!」と少し前のよかったことをスパイスとして入れてほめる》《その子ならではのスイッチを探すため、どういうほめ方がいちばん効くのか、手を替え品を替え試していく》といった工夫は是非見習いたいですね。

 

人と比べない

これも、この本の中で何度か繰り返し言っていることです。まあ、受験と学歴にこだわること自体が、究極的には「順位をつけるてふるいにかけること」でしかないので、ちょっと納得できない部分もあるのですが、、、一応、佐藤ママは、受験は人との争いではなく「自分との戦い」だと言っていますね。習い事で《よその子どもと比較して親が焦ることは、いちばんしてはいけない》《成績がよくて傲慢になる子とならない子の違いは、「親が友達と比較するかどうか」だと思います》。受験と学歴にこだわることで、子供が「他と比較して優位に立ちたい」と思うようになることは自然の流れだと私は思いますが。ただ、親は基本的に他の子と比較してはいけない。子供には絶対にそういう言い方をしないように気をつける、というのは大事なことだと思います。

 

叱る・怒るときは事前にシミュレーション

これは言うは易し行うは難し、ですね。「シミュレーション」と言うと、なんかビジネスっぽくて若干引きますが、感情に任せて怒らない、きちんと基準や軸を持って子供を叱る、というのは、大事だと思っていても中々できないことです。もちろん、親だって人間だからその場の感情に負けてしまうことはあると思いますが、「事前にシミュレーションして怒ろう」と心がけることが、一旦時間や距離を置いて怒る、原因や対策を分析して理論的に叱る、という行為に繋がる「きっかけ」にはなると思います。

 

朝は絶対に怒らない

これは子育て、というより、家族同士のコミュニケーションとして大事なことだと思います。《「落盤事故が起こるときはその日の朝に夫婦ゲンカをしていることが多いということがわかった。そこで奥さんたちに、朝はちゃんとおいしいものを食べさせて『いってらっしゃい』と笑顔で見送るようにと通達したところ、事故が劇的に減った」と書かれていました》もしかしたらそういうこともあるかもしれません。朝に怒ったり喧嘩したりしたまま別れるのは、母親も子供にも大きなストレスになります。

 

兄弟は公平にする

三男一女、4人の子供をもつ母親らしく、こちらも何度か言及されています。「お兄ちゃん」という呼び方自体もさせていないし、「お兄ちゃんだから」と多くもらったり、あるいは我慢させたりもしない。梨が4つあればひとつを4等分して一切れずつお皿に盛り、4つの梨が全て公平に行き渡るようにする、たとえいちばん下の子が小くて「こんなにたくさんいらない」となっても、そこは「兄妹間で自由にトレードさせる」「はじめに親から受け取るときにはどんな年齢でも必ず公平に分ける」という徹底ぶり。年齢だけでなく、もちろん性別でも公平に。これは子育てで特に意識したいと思っています。

日本語の力を大事にする、早期の英語教育は必要ない

早期の英語教育については、いろんな意見があり、今では親の仕事や環境もいろんな事情があると思うので、一概には言えないのですが、私は「無理して」の早期英語教育はやっぱり必要ないな、と思っています。ネイティブ並みの発音や会話の滑らかさを求めないのであれば、中学生になってから始める英語をきちんとやれば十分です。私自身、中学生になってからABCを始めて、普通に東大の英語受験をクリアして、社会人になってからもTOEIC800点クリアしてそれなりに仕事で英語を使っています。周りには、やはり中学生から普通に英語を勉強して、ずっと英語圏で生活したり、英語の本を日常的に読んだりするくらいのレベルの人がゴロゴロいます。

《頭のいい子どもにしたいと思ったら、まずは日本語能力を徹底的に伸ばすことです。幼稚な言葉からは、幼稚な思考しか生まれません》《本当に英語をネイティブレベルにしたいのであれば、15歳までに英語だけが話される環境に身を置く必要がありますし、さらに言えば、日本語を介在させないで英語で思考して発言できるまでに何年もかかると言われています。しかし、そこまで英語を極めたいのであれば、海外に移住して、その土地の文化や歴史を学んだ方がいいでしょう》《そもそも、地球上の英語を話す人のなかで、ネイティブの人はそれほど多くはありません。ほとんどは勉強して会得した人です。そういう方々は、英語の発音が完璧でなくても、話している内容がすばらしいから、思考が優れているから、世界をまたにかけて活躍できるわけです。そのベースになっているのは、それぞれの母国語と文化、そして歴史なのです》

これは全てごもっともの指摘です。早期英語教育については、また別の記事で書きたいと思います。