受験にも知育にも興味ない 東大卒ママの育児日記

受験にも知育にも興味ないズボラな東大卒の二児の母が、おすすめの育児書や絵本を紹介したり、教育についての思いをつらつらと語ります

【おすすめ絵本】 『数ってどこまでかぞえられる?グーグルのもとになったことば』

数ってどこまでかぞえられる?グーグルのもとになったことば』

作:ロバート・E・ウェルズ 訳:せなあいこ 出版社:評論社

 

 

《概要》

1本のバナナから始まって、1に0をひとつつけたら10になる。バナナが100本、ワシが100羽、100匹のペンギンがそれぞれ10個のアイスを持っていたらどう?天文学的数字の「グーゴル」に届くまで、ユニークで自由な想像力を楽しみながら、10進法と大きな数のイメージが学べます。

《おすすめタイプ》

内容は少し難しいので最低でも5歳くらいから。数に興味を持ち始めたり、算数を習い始めた頃に読むのがおすすめ

《おすすめポイント》

理系脳、文系脳、というのが科学的にどこまで証明できるものなのか、専門的な知識は全くないのですが、とにかく私は骨の髄まで文系タイプを自認してます。小学校の頃から算数が苦手でした。(よく、「東大だから数学できるんでしょ」と言われるのですが、高校1年の頃から私立文系と固く心に決め、東大には後期試験一本で臨んだ私は、当時のセンター試験ですら数学を受験しておりません)

だから、理系に憧れがあって、宇宙人な理系男子を四苦八苦で子育てする!という事態を、密かに恐れながらも楽しみにしてたりしたのですが、、、蓋を開けたら、上の娘も下の息子も、幼児期からしてバリバリの文系タイプ。なので、二人とも言葉や文字の習得には全く苦労しないし、コミュニケーションもすごく取りやすいので、まあ、母的には想定内、というか、楽っちゃ楽なんですけど(笑)旦那も超文系なので、やっぱり遺伝的なものは大きいのかなあ、と思いつつ、せめて絵本で算数の楽しさに近づけるものがないかなあ、と探して見つけたのがこれ。

1本のバナナから始まって、それに0がひとつずつ増えたら一体どうなる?100羽のペンギンが10個ずつアイスクリームを持っていたら?1000個ずつマシュマロを入れたバスケットが100あったら?恐竜の時代は6500万年前、太陽の年は50億年、太陽から一番近い星までの距離は40兆キロ。ゼロが100個ついた天文学的数字「グーゴル」まで、子どもが喜びそうな自由なイメージと、恐竜や天体などの科学的知識を交えながら辿っていけます。

子どもたちは、大体5、6歳くらいから「大きな数」に興味を持ち始めて「いちまんおく」とか「いちおくまん」とか言い始めるのもこの時期のあるあるですよね。子どもだけでなく、大人でもお金以外で100万とか1億とかの大きな数字をイメージするのって、かなり難しいことです。有名な「Google」が「グーゴル」からきているなんてことも、私は全然知りませんでした。

大人でも「なるほどー」と思いながら、子どもと一緒に読み進めていくのがとても楽しい本です。最近では、大きい数字だけでなく「Google」の方を小耳に挟んで、そちらから興味を持つ子どもも多いかもしれませんね。