「モンテッソーリ×オクスフォードのほめ方・叱り方」の本を参考に子どもと家族会議をした結果がすごかった
『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリオ教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つ ほめ方・叱り方』の記事で少し触れましたが、この本やボーク重子さんの本を参考にして、我が家では「どうしたらママに怒られないか会議」なるものを実施しました!!
この効果が予想以上にすごかったのでご報告しますね。
「どうしたらママに怒られないか会議」なんて言うと、私がしょっちゅう怒ってるみたいですが、そんなことないんですっ(多分)!怒る大半の理由は「テレビやゲームをやめなさいと言ってもすぐにやめない」というものです。まあ、こんなことだけが怒る理由なんて、うちの子ったらなんて良い子なんでしょうね〜♪(親バカ)
で、母親としては大して怒ってないつもりだし、正直、これくらいのこと、子どもなら注意されて当たり前だろ、と内心思っているのですが、子ども達は「ママはすぐ怒る」とかなり気にしている様子。なので、読んだ本を参考にしてみよう、と思ったわけです。
まあ、私自身、そこまで深刻に捉えているわけではないので、ちょっと効果があればいいな、程度の軽い気持ちで、「どうしたらママに怒られないか会議をやろう!」と子どもに提案しました。子ども達も、「会議」という響きに興味津々。上の娘を「書記」に任命して、なんかイベント感を出してみました(笑)
私の中では、家族会議のポイントを以下の2つに絞りました。
- 子どもが怒られる理由、どうしていけないかをしっかり説明する
- その上で、どうしたら良いかを子ども自身に考えさせて提案させる
まず、どうしていけないかをしっかり説明しました。うちは、テレビやゲームには割と肯定的で、今ではテレビやゲームから学べることもたくさんあるので、それ自体はあんまり気にしていません。ただ
- 長時間やると目が悪くなるから
- 長時間やると寝る時間が遅くなって、寝不足になり、病気になるから
- ご飯や出かける時間まで食い込むと、他の家族に迷惑がかかるから
と言う理由をちゃんと説明。『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリオ教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つ ほめ方・叱り方』で、ほめる時も叱る時も「プロセスを大事にする」と書かれていました。
叱るたびに、理由も言ってるつもりだったですが、子どもは怒られながら言われると、怒られることの方に意識が行ってしまって、それ以外のことを殆ど聞いていないんですね。切れ切れの説明を感情的な状態で聞かされても、殆ど理解できない。なので、こういうお互いに落ち着いた状態で、時間をかけて理由を説明する、と言うことだけでも、とても意味があるな、と思いました。
で、原因を理解した上で「どうしたらいいと思う?」と子どもたちに自分で考えさせるよう、意見を聞きました。これも、『「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 世界最高の子育て』で、自分で考えられる力をつけるために、「あなたならどうする?」とか「イエス、ノーでは答えられない質問」を幼少期からできるだけたくさんすると言う言葉に触発されたからです。まあ、特に下の子はまだ6歳になったばかりで、まだ理論的な対策を考えられる訓練をしてないので、その辺は多少母が誘導尋問した面もありますが、、、重要なのは
- 子どもに自分で考えさせる機会を与える
- 自分の意見が反映されたと納得させる
ということなのではないでしょうか。
で、結局、子どもと相談しながら、ルールを決めました。
- テレビやゲームの時間を決める(一人平日1時間、休日1時間半)
- ご飯や出かける時間がある時には、前もってママが何時まで、と早めに言う(そういう時は、途中でもやめる)
ルールと言ってもこれだけです。まあ正直、こんなの決めても大して守らないだろうなあ、子どもだし、、、、と内心思いつつ。
しかし、思った以上に効果が絶大で。3週間経った今でも、テレビやゲームのことで母が怒ることは一切無くなりました!!これには、会議を提案した私自身もちょっとびっくり。実際、ルールを決める前の方が、テレビやゲームの時間が長くて、ルールで決めた時間は短めだし守れないだろう、とタカを括っていたのですが、、、ちゃーんと、決めた時間を守って文句を言わずにテレビやゲームをおしまいにしてくれます。
上の子は3年生なので、できるだけ時計を確認しながら「今何時?」「今○時○分だから1時間半後は何時何分かな?」「今40分テレビ観たから、残りはあと何分ゲームできるかな?」と時間計算のトレーニングをするのにも役立ってます。お小遣いの計算させた時もそうだったのですが、自分の利益に関わることだと、子どもも一生懸命頭を使うので、苦手な計算も頑張ってこなすうちに自然と力がつくみたいです(笑)
と言っても、時間管理をめちゃくちゃ正確にやってるわけではなく、元々設定時間を短めにしてますから、多少のズレは気にしません。10、20分オーバーしても、子どもがキリの良さそうなところでやめるように促すことにしてます。それでも、「もうやめなさい!」と突然親が言い出した時間ではなく、ルールの時間をオーバーしてる、となると、子どもも素直に「もうおしまいにしよう」となるようです。
まあ、子どものことなので、この平和がいつまで続くか分かりませんが、、、昨日も、上の娘が小学校のお友達にこのルールのことを話したら「テレビやゲームの時間短いね」って言われたそうです(笑)そろそろ、時間延長を交渉されそうな予感もします。
それでも、子どもが叱られる理由を理解して、自分でルールを決めて実行した、という経験はとても大事だったな、と思います。もちろん、親からすれば、叱る方が精神的に疲れるので、自主的に子どもがやってくれればそれに越したことはありません。育児書を参考にして良かったな、と思ったことの一つです。